2023-12-20 11:10国際

トランプ氏の出馬認めず=米大統領選、反乱関与で資格なし―コロラド州最高裁

 【ワシントン時事】米西部コロラド州の最高裁は19日、来年11月の大統領選で返り咲きを目指すトランプ前大統領について、同州での出馬資格を認めない判決を下した。2020年大統領選の敗北を覆そうとしたトランプ氏の言動が、21年1月の連邦議会襲撃事件につながったと指摘。国家に対する反乱や暴動に関与した者は「国または州の官職に就けない」と規定する合衆国憲法修正14条3項が、同氏に適用されると判断した。
 修正14条の「官職」に大統領職は含まれず、立候補は合憲とした下級審の判決を覆した。米各地で同様の訴訟が提起されているが、出馬資格剥奪の判決は初めて。
 トランプ氏陣営は判決を受け、声明を発表。「コロラド州最高裁は欠陥だらけの判断を出した。速やかに連邦最高裁へ上訴するとともに、非民主的な判断の差し止めを求める」と述べた。
 判決は「トランプ氏は大統領失格であり、州が大統領選予備選の候補者として彼を記載することは違法」と断じた。ただ、修正14条の解釈を巡っては法学者の間でも意見が分かれている。全米50州での出馬可否の判断は連邦最高裁に委ねられることになる。 
[時事通信社]

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