2023-12-11 15:56World eye

獄中のイラン女性人権活動家、子どもがノーベル平和賞を代理受賞

【オスロAFP=時事】ノーベル平和賞の授賞式が10日、ノルウェーの首都オスロで行われ、イランで収監中の女性人権活動家ナルゲス・モハンマディ氏(51)に代わって出席した17歳の双子の子どもがメダルと証書を受け取った。2人は、イランは「圧政を敷き、女性を抑圧している宗教的な政府」だと糾弾する同氏のメッセージを読み上げた。≪写真は、ノルウェー・オスロで開かれたノーベル平和賞の授賞式に出席したナルゲス・モハンマディ氏の息子のアリさん〈左〉と娘のキアナさん≫
 モハンマディ氏は、頭髪を覆うスカーフ「ヒジャブ」の着用義務や死刑の廃止を求める活動で2021年以降、イランの首都テヘランで収監されている。
 2015年からフランスに亡命している息子アリさんと娘キアナさんは、モハンマディ氏が獄中からひそかに送ったメッセージを代読。
 モハンマディ氏は「私は現在、圧政を敷く宗教的な政府によって弾圧を受けている」と訴えた。しかし、「イラン国民は耐え忍びながらも妨害行為や専制政治を終わらせるだろう」「それは疑いようもなく確実なことだ」とも述べた。
 式典では同氏の写真が掲げられ、同氏の不在を象徴する空席の椅子が用意された。
 双子の子どもたちは9年近く母親と会っておらず、生きて再会できるかは見通せていない。【翻訳編集AFPBBNews】

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