景気判断、10カ月ぶり下げ=投資・消費で「一部に足踏み」―11月経済報告
政府は22日公表した11月の月例経済報告で、国内景気の全体判断を「このところ一部に足踏みも見られるが、緩やかに回復している」に引き下げた。下方修正は今年1月以来10カ月ぶり。前月までは「緩やかに回復している」だった。企業の設備投資の判断を引き下げたほか、個人消費にも停滞感があり、力強さを欠く内需を考慮した。
先行きについては、雇用と所得環境の改善などで「緩やかな回復が続くことが期待される」との見方を維持した。第一生命経済研究所の新家義貴シニアエグゼクティブエコノミストは「内需が弱く、輸出もぱっとしない。景気の足取りは鈍い状態が続く」と予測する。
個別項目では、設備投資について「持ち直しに足踏みが見られる」と判断。下方修正は2021年12月以来1年11カ月ぶりとなる。投資意欲は堅調だが、物価高や海外経済の先行き不透明感で、半導体製造装置などへの投資が伸び悩んでいることを考慮した。
内需の柱の個人消費については「持ち直している」との判断を維持した。外食などサービス消費の回復は続いている半面、物価高を背景に自動車など耐久財を中心に財(モノ)の消費は減少傾向となっている。
海外経済については「一部の地域において弱さが見られるものの、持ち直している」との全体判断を維持した。
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