じっくり調整の主砲=牧に中心選手の自覚―侍ジャパン
堂々とした風格が漂う。早出から居残りまで大量の汗を流す牧(DeNA)は、「実戦も近い。まず感覚を取り戻していきたい」。打線の屋台骨が、じっくり調整を進めている。
早朝から球場に現れ、ゆっくり体を起こすのが日課。合宿3日目で実戦形式の打撃練習にも臨んだ。2打席で2三振。全体練習後は室内で1時間以上も打ち込んだ。「実戦から離れていて、きょうも打てなかったので。振って感覚を取り戻したい」と狙いを説く。
若き侍ジャパンでただ一人、今春のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場。周りから自然と「キャプテン」と呼ばれる中、「この世代が球界を引っ張れるように意識している」。中心選手の自覚を持ち、けん引する覚悟だ。
3月からフル稼働。長いシーズンに「ずっと野球をやり続けているけど、やれる時にやりたい」と笑う。締めの大会は4番の期待を背負う。ロサンゼルス五輪のある2028年は30歳。「ファンとして東京五輪を見ていた。すごく大切な大会」。大きな目標を意識し、先頭に立って突き進む。
[時事通信社]
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