小売り各社、割安PBを強化=物価高に対抗、集客狙う

小売り各社がプライベートブランド(PB)と呼ばれる独自商品の販売を強化している。4月は多くのメーカー品が値上がりし、家計へのさらなる打撃が予想される中、割安感のあるPBを投入して、集客を図りたい狙いがある。
帝国データバンクによると、4月は主要食品メーカーの食用油やビール、食肉加工品など4225品目が値上げされる。一方、小売りが主導してメーカーと共同開発するPB商品は、メーカーの営業・広告費用が削減される分、安価で販売できるため、小売り側はPBをてこ入れして物価高に悩む消費者の需要を取り込む考えだ。
イオンは2日、新商品として冷凍のワンプレート弁当「ペペロンチーノとトマトソースハンバーグ」など3種類を各321円で発売した。合わせて、PB「トップバリュ」シリーズの食品など計75品目を9日から4~21%程度値下げする。「サラッとこくうまサラダ油」(900グラム)は257円から246円に下げる。
イトーヨーカ堂は、PB「セブン・ザ・プライス」の商品の品目数を1割増やした。「餃子 20個入」(321円)は、キャベツの端材やギョーザの生産で残った皮を活用。「だしの素 750g」(645円)はパッケージをシンプルなデザインにすることなどで、それぞれ価格を抑えたという。担当者は「メーカー品と比べて10~20%安い」と話した。
PBを5年ぶりに刷新したのはローソン。「3つ星ローソン」の名称で、おにぎりやデザートなどの商品を順次、新しいパッケージデザインに切り替え、消費者への浸透を目指す。商品担当者は「消費者物価指数が上がると、PB比率も上がっていく。今後もPBへの期待は確実に高まる」とみている。
[時事通信社]

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