ウォルツ米大統領補佐官に辞任論=アプリで軍事情報共有―グループチャットへ記者招待
【ワシントン時事】トランプ米政権が、イエメンの親イラン武装組織フーシ派を攻撃する前に軍事作戦の情報を記者と誤って共有していたことが24日に判明し、批判が噴出している。情報管理がずさんだとして、ウォルツ大統領補佐官(国家安全保障担当)の辞任を求める意見が出ていると報じられており、1月に就任したトランプ大統領にとって打撃となる可能性がある。
ウォルツ氏は、通信アプリ「シグナル」で、政権幹部のグループチャットに米誌アトランティックのゴールドバーグ編集長を誤って招待したとされる。国防総省は、民間のアプリで機密情報を共有することを認めていない。トランプ政権を支える共和党内でも「大きな過ちは、安全ではない通信手段で戦争計画を話し合っていることだ」(ベーコン下院議員)と厳しい批判の声が出ている。
政治専門紙ポリティコは、ホワイトハウス内でウォルツ氏に対する辞任圧力が強まっており、「トランプ氏は一両日中に決定を下す」との見方を伝えた。CNNテレビによると、政権内で「(関係者の)解任につながる可能性」が取り沙汰されているという。
ゴールドバーグ編集長がグループチャットに招待された理由は明らかではない。編集長は記事で「参加者全員が私に気付いていないようだった」と指摘。ウォルツ氏や他の幹部にメールを送り、「私が誰か知っていたか」などと尋ねたと明らかにした。米メディアは、イニシャルが同じ通商代表部(USTR)のグリア代表と混同していたもようだと分析している。
ウォルツ氏の失態で混乱が広がる中、共和党のジョンソン下院議長は「政権は二度と起こらないようにするだろう」と述べ、事態の沈静化に努めている。これに対し、野党民主党は攻勢を強め、シューマー上院院内総務は「最も衝撃的な軍事情報漏えいの一つだ」として徹底調査を要求。下院軍事委員会に所属するデルジオ氏も「言語道断の安全保障上の違反行為。責任者の首を切るべきだ」と主張した。
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