受刑者に5400万円支払い命令=商業施設での女性刺殺―福岡地裁

福岡市の商業施設で2020年8月、買い物に来ていた女性=当時(21)=が、15歳の中学生だった男(19)=受刑中=に刺殺された事件で、遺族2人が男と母親に約7800万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が24日、福岡地裁であった。上田洋幸裁判長は男に計約5400万円を支払うよう命じる一方、母親への請求は退けた。
男は事件2日前の20年8月26日に少年院を仮退院し、保護施設を脱走して同28日夜に事件を起こした。遺族側は、母親が仮退院後の受け入れを拒否するなど、監督義務を怠ったと主張したが、上田裁判長は「公的機関の保護に委ねたことで、事件につながるとの予見可能性があったとは認められない」などと述べ、母親の賠償責任を否定した。
判決後に記者会見した遺族は「母親の責任を問えないのはなぜなのか」と憤った。
遺族側は、少年院が適切な対応を怠ったために事件が起きたとして、国に賠償支払いを求める訴訟も起こしている。
[時事通信社]
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