小林陵、「聖地」で初V=3連勝で完全復活―W杯ジャンプ
完全復活を印象付けた。小林陵は2連勝した2月の札幌大会に続き、ノルディックスキーの聖地と呼ばれるホルメンコーレンで初優勝。「なんか嫌い」と感じていたジャンプ台をついに攻略し、「やっぱり初か。うれしい」と声を弾ませた。
1回目は129.5メートルの飛距離に加え、テレマークもきれいに決めてトップの飛型点をマークした。作山ヘッドコーチが「ものすごいジャンプをしたな」と驚いた会心の飛躍。2位以下を大きく引き離した。
2回目は他選手が軒並み飛距離を伸ばす中、さらに点差を広げて文句なしの完勝。表彰台では満面の笑みを浮かべ、「いいイメージで飛べた」と振り返った。
9日に閉幕した世界選手権でノルウェー選手のスーツ不正が発覚。今大会直前に計5選手が暫定資格停止となり、スーツの管理方法も変わるなど混乱が相次いだ。それでも「別に何が起きてもびっくりしない」と平常心で臨み、優勝後は「僕が良くなったんじゃなくて、周りが落ちているだけ」とさらり。ビケルスンで行われる次のフライングヒルに向けても「楽しみ」と自信をにじませた。(オスロ時事)
[時事通信社]
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