ガザ停戦、崩壊回避へ前進か=イスラエルが「生存者」解放要求
【カイロ時事】イスラエル政府の報道官は13日、パレスチナ自治区ガザの停戦を巡り、イスラム組織ハマスに対し「生存する人質3人」を15日に解放するよう求めた。ハマスはこれより先、合意に基づき人質3人を引き渡す意向を表明していた。ハマスが一時、人質解放延期の方針を示したことから停戦は崩壊の危機に直面したが、イスラエルは当初の合意内容と比べて過大な要求を行わず、危機回避に向けて前進したとみられる。
ハマスは10日、イスラエルがガザに搬入される支援物資を制限しているなどと非難し、15日に予定されていた人質3人の解放を延期すると発表した。これを受け、トランプ米大統領が停戦合意の段取りを踏まえずに「人質全員」の引き渡しを要求。イスラエルは人質の人数や生死には触れず、解放が実現しなければ戦闘を再開すると警告していた。
ハマスは13日になり、仲介国が物資搬入などに関するイスラエル側との溝を埋める努力を続けると約束したとして「引き続き合意を履行する」と方針を転換した。中東の外交当局者もイスラエルのメディアに対し、ハマスが人質の解放に同意したと認めた。
[時事通信社]
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