2025-01-29 12:29

石破首相、政党法制定に前向き=企業献金存続「国民から理解」―参院代表質問

 参院は29日午前の本会議で、石破茂首相の施政方針演説など政府4演説に対する2日目の各党代表質問を行った。首相は、政党のガバナンスの在り方を定める「政党法」制定に改めて前向きな考えを示した。必要に応じて有識者から意見を聴取する意向も明らかにした。
 日本維新の会の浅田均参院会長への答弁。首相は「政治の信頼確保のために必要な規律にはどのようなものがあるか、諸外国の制度も参考に、各党と議論を深めたい」と語った。
 首相は企業・団体献金を禁止する考えはないとの立場を重ねて表明。「企業・団体献金を含む政治資金を国民の不断の監視と批判の下に置く」と訴え、「このような考え方は国民から理解をいただきつつある」とも述べた。
 日中関係については、習近平国家主席との首脳レベルも含めた意思疎通の強化を通じて「課題と懸案を減らし、協力と連携を増やすべく共に取り組む」と強調。「両国は地域と国際社会の平和と繁栄に重大な責任を有している」との認識を示した。公明党の竹谷とし子代表代行への答弁。 
 東南アジアとの連携強化に関しては「今まで以上に重要な課題だ」と指摘。年明けのマレーシアとインドネシア訪問では、安全保障や経済面など幅広い分野で協力を取り付けたとアピールした。
 首相は年金制度改革について「今後の経済が好調に推移しない場合の備えとして検討を進めている。成案を得るべく努力する」と述べた。
 衆参両院の各党代表質問は、29日で3日間の日程を終える。
[時事通信社]

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