伊藤、巻き返しへ一歩=1桁順位に明るさも―W杯ジャンプ女子
今季W杯で10位が最高だった伊藤は、初の1桁順位に「やっと、ちょっと面白くなってきたかな」。曇りがちだった顔に、少し明るさが戻った。
試合前の試技で100メートルを飛び、好感触を得て臨んだ。「技術面で、使えるかもというのをつかんだ」。本戦の2本のジャンプはK点にこそ届かなかったが、課題としていた助走の滑りが固まり、「まだまだいいジャンプではないが、順位に表れてくれている」。飛型点も51点、52点とまずまずの水準。「方向性は間違っていない」と手応えを口にした。
W杯は中盤戦。ここまでの戦いを「すごく厳しいシーズン」と振り返るが、照準を定める来月開幕の世界選手権に向けてようやくエンジンがかかってきた様子。「ジャンプはかみ合い始めれば、どんどん良くなっていく競技。自分にも期待して挑戦を続けたい」。30歳は巻き返しに向け、言葉に力を込めた。
[時事通信社]
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