「聖地」で先人に敬意=イチローさん、現代野球に思いも―米野球殿堂
【クーパーズタウン(米ニューヨーク州)時事】アジア人初の米野球殿堂入りが決まったイチローさん(51)が23日、現役時代に7度訪れたほど思い入れの強い地であるニューヨーク州クーパーズタウンの米野球殿堂博物館で記者会見した。球史に残る偉業が達成された際の用具などが収蔵されている場所で、現代野球に対し複雑な思いを吐露する場面もあった。
選手だった頃、博物館で先人の用具に接してきたイチローさん。「当時の野球を自分なりに想像してみる。それで、いろんな時代を経て今があるという気持ちに必ずなる。それがすごく大事だと思う」と敬意を表した。
多角的なデータがあふれ、効率性が重視される現在の球界には、イチローさんにとって淡泊に映る事柄もあるようだ。ルールの変更についての質問に、「見ている人たちの感情が奪われているシーンも多い」と答えた。例えば申告敬遠。「次の選手(打者)がドキドキしたり、球場全体の雰囲気が変わったり、そういう感情がなくなってしまった」と残念がった。
3割打者が減っている傾向に関しては「三振がオッケーになっちゃっている。僕のアプローチと全く違う野球」。しぶとさのある選手が少ない点にも言及した。
「いろんなタイプの選手がいて、いろんな野球があって、それがぶつかり合うから面白い」。全米の野球ファン憧れの「聖地」で、野球本来の魅力を思い起こさせるような言葉を投げ掛けた。
[時事通信社]
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