2025-01-23 19:23World eye

ヘンリー王子、英大衆紙と和解 プライバシー侵害で発行元が謝罪

【ロンドンAFP=時事】英国のヘンリー王子が電話の盗聴などによる違法行為で提訴し、法廷闘争を繰り広げてきた英大衆紙の発行元が22日、プライバシーを侵害した事実を認め、「実質的損害賠償金」を支払うことで合意し、和解が成立した。≪写真は英ロンドンの王立裁判所の前で声明を発表するヘンリー王子の弁護士デービッド・シェアボーン氏〈中央〉≫
 メディア王ルパート・マードック氏が所有するニューズ・グループ・ニューズペーパーズ(NGN)は、大衆紙サンと、既に廃刊となったニューズ・オブ・ザ・ワールドの発行元。
 今回、不正行為を認めるとともに、特にヘンリー王子がまだ幼かった頃に故ダイアナ元皇太子妃のプライバシーを「著しく侵害」して影響を及ぼしたことなど、さまざまな問題に関して王子に謝罪。
 「1996年から2011年にかけてサンがヘンリー王子の私生活を著しく侵害したことについて、全面的かつ無条件で謝罪する」と声明で表明した。
 この中には、サンに雇われた私立探偵による違法行為も含まれている。
 さらにNGNは、ニューズ・オブ・ザ・ワールドの記者や私立探偵による「電話の盗聴、監視、私的情報の不正使用」についても謝罪。
 ヘンリー王子の「人間関係や友人、家族」に与えた損害を認め、王子に「実質的損害賠償金」を支払うとしている。
 王子の弁護士、デービッド・シェアボーン氏は「画期的な勝利」と評価した上で、さらなる調査を行う必要性があると強調した。
 王子は裁判で証言する予定だったが、今週は出廷していなかった。【翻訳編集AFPBBNews】

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