心機一転、生き生き給金=霧島、賜杯争いのキーマンに―大相撲初場所
日を追うごとに調子を上げてきた。霧島は玉鷲の突っ張りを冷静にさばく。相手の右腕をたぐって崩し、素早く寄り倒した。「動きはどんどん良くなっている」。好調ぶりを実感するように言った。
3連敗スタートから8連勝で給金を直した中、「変わらずにやることをやっていく。自分の相撲に集中する」と気を抜く様子はない。昨年の夏場所を途中休場し、大関陥落が決まったが、2度優勝している実力者。「楽しくやらないとね」。余裕すら漂う。
昨年は首の痛みなどに悩まされ、好不調の波が大きかった。先場所は6勝止まりで三役から転落。今場所は2022年の名古屋場所以来となる平幕で取るものの、「ゼロからのスタート。気持ちが楽になった」。重圧から解放されたのか、思い切りの良さが戻ってきた。
12日目は、2敗の王鵬との顔合わせ。既に役力士との対戦を終え、状況次第では単独トップに立つ金峰山ら、星を伸ばす平幕との対戦も予想される。賜杯争いは混戦模様。「余計なことは考えない」とけむに巻く霧島がキーマンになりそう。大関復帰も見据える28歳が、終盤戦を盛り上げる。
[時事通信社]
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