2025-01-22 11:15スポーツ

先人身近な米野球殿堂博物館=イチローさん、何度も訪問

米野球殿堂博物館に展示されたイチローさんのユニホームなど=2024年12月、米ニューヨーク州クーパーズタウン

 【クーパーズタウン(米ニューヨーク州)時事】米大リーグのマリナーズなどで活躍したイチローさん(51)が米野球殿堂入りを果たした。レリーフが飾られるのが、1939年にオープンしたニューヨーク州クーパーズタウンの米野球殿堂博物館だ。
 イチローさんにとって何度も足を運んだ特別な場所でもある。「クーパーズタウンを7回訪問していて、行くたびにすごくいい気持ちになって、自分のホームみたいな感覚」と語った。
 歴史的なプレーが行われた際の用具などを収蔵。日本選手関連の記念品も多く、日本が優勝した2年前のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)決勝で大谷翔平が着用していた帽子や、プロ野球巨人の王貞治が、ハンク・アーロンの持っていた大リーグ記録を上回る通算756号本塁打を放った試合で使ったミットも収められている。
 10年連続200安打など数々の偉業を成し遂げたイチローさんに関しては、シーズン最多安打記録を更新した2004年に262本目の安打を放った際のバット、09年に大リーグ新記録の9年連続200安打を達成した試合で着ていたユニホームなどがある。打席で構える前に右手でバットを立てる独特のポーズの写真も飾られている。
 多くの用具を寄贈してきたイチローさんについて、ジョシュ・ラウィッチ館長は「彼は野球とその歴史を心から愛している」との印象を抱いている。博物館を訪問し、先人を身近に感じられることに意義や価値を感じているそうだ。
 博物館はニューヨーク市の中心から車で4時間程度かかる場所にある。アクセスは決して良いとは言えないが、「行くのが簡単ではないことが楽しい」。イチローさんは館長にそう話したという。 
[時事通信社]

米野球殿堂博物館内にあるイチローさんの写真=2024年12月、米ニューヨーク州クーパーズタウン

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