トランプ氏「ハリウッド特使」指名 スタローンさんら3氏
【ワシントンAFP=時事】ドナルド・トランプ次期米大統領は16日、米エンターテインメント業界を「これまで以上に強力にする」ためとして、俳優のシルベスター・スタローン、メル・ギブソン、ジョン・ヴォイトの3氏を「ハリウッド特使」に任命した。≪写真は2019年11月、俳優のジョン・ヴォイトさん〈左〉に国民芸術勲章を授与するドナルド・トランプ米大統領≫
トランプ氏は自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」に「ジョン・ヴォイト、メル・ギブソン、シルベスター・スタローンを偉大だが非常に問題の多い場所、カリフォルニア州ハリウッドの特使に任命することを光栄に思う」と投稿。
「彼らは、過去4年間で多くのビジネスを外国に奪われたハリウッドを取り戻し、これまでになく大きく、より素晴らしく、いっそう強くするために私の特使として働いてくれる!」と続けた。
米エンターテインメント業界は伝統的に民主党支持で、2024年の大統領選でも歌手のテイラー・スウィフトさんから俳優のジョージ・クルーニーさんまで多くのスターが、民主党候補のカマラ・ハリス副大統領を支持した。
だが、トランプ氏がハリウッド特使に指名した3人は、エンタメ界の同僚たちとは一線を画す共和党支持者として知られ、今回もトランプ氏を支持した。
また3人は政治的スタンスと同じくらい私生活でも目立ち、うちギブソンさんとスタローンさんはトランプ氏同様、非常に深刻なトラブルで警察沙汰や裁判沙汰になっている。
ギブソンさんはこれまで反ユダヤ主義、同性愛嫌悪、人種差別、さらにドメスティックバイオレンス(DV)をめぐり非難を浴びてきた。2006年にはロサンゼルス近郊のマリブで飲酒運転により逮捕された際、反ユダヤ的な暴言を吐いてハリウッドから締め出された。2010年には9人いる実子のうち1人の母親、ロシア人ピアニストのオクサナ・グリゴリエバさんに対し、人種差別的な中傷を行った録音テープが流出。グリゴリエバさんから家庭内暴力でも訴えられた。
一方、トランプ氏を「第二のジョージ・ワシントン」と称賛するスタローンさんは、1987年と1990年に性的暴行を受けたとする女性から2018年に訴えられたが、女性の主張を完全否定。ロサンゼルス郡検事局は証拠不十分で不起訴にした。2007年にはオーストラリアの税関で、同国への持ち込みが禁止されている筋肉増強ホルモン剤48瓶を所持していることが発覚し、一時拘束された。
トランプ氏は投稿で「才能にあふれるこの3人が私の目となり、耳となる。私は彼らが提案することを実行に移す。アメリカ合衆国と同じように、ハリウッドにも再び黄金時代が訪れるだろう!」と付け加えた。
トランプ氏は不倫の口止め料に関する業務記録改ざんをめぐり、計34件の罪状で有罪評決を下され、米国史上初めて有罪のまま就任する大統領となる。【翻訳編集AFPBBNews】
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