デンマーク首相、売却反対を伝達=グリーンランド巡り、トランプ氏と会談
【ロンドン時事】デンマークのフレデリクセン首相がトランプ次期米大統領と電話で会談し、トランプ氏が領有に意欲を示す同国領グリーンランドの米国への売却に反対する立場を直接伝えたことが16日明らかになった。トランプ氏は考えを変えず、議論は平行線に終わったもようだ。
報道によれば、会談は15日に約45分間行われた。首相は「グリーンランドは売り物ではない」とするグリーンランド側の見解を伝えた上で、「グリーンランドの将来は住民が決める」と言明。島の安全保障環境強化のためデンマークが「より一層の責任を負う」用意があると表明した。
首相によれば、トランプ氏はデンマークが領有を放棄しなければ関税を引き上げるという主張を変えなかった。首相は16日の記者会見で「事態は深刻だ」と述べ、米国との経済問題に発展する可能性に懸念を示した。
[時事通信社]
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