ガザ停戦、合意間近か=交渉で「突破口」と報道
【カイロ時事】米ニュースサイト「アクシオス」は15日、パレスチナ自治区ガザの停戦と人質解放に向け、カタールで行われているイスラエルとイスラム組織ハマスの間接交渉で「突破口が開かれた」と報じた。イスラエル当局者の話として伝えた。ガザのハマス軍事部門が合意案承認の意向を示し、16日にも合意が発表される可能性があるという。ただ、イスラエル首相府は「ハマスは合意についてまだ回答していない」としている。
ロイター通信は先に、イスラエル軍がガザからどのように撤退するか示した地図を受け取っていないとして、ハマスが回答を保留していると伝えていた。一方、AFP通信は、ハマスとパレスチナの武装組織「イスラム聖戦」が合意案受け入れに同意したと交渉仲介者に伝えたと報じた。イスラム聖戦はハマスと共闘関係にあり、ガザで人質を拘束しているとされる。
カタールと共に仲介を続ける米国のバイデン大統領とエジプトのシシ大統領は14日、電話会談し、「交渉は即座に妥結する必要性がある」との認識で一致した。AFPによれば、ブリンケン米国務長官は14日、「ボールはハマス側にある。もしハマスが受け入れれば、交渉は終結し(停戦合意が)実行される」と述べた。
イスラエル国内ではネタニヤフ首相の連立政権を支える極右政党が停戦合意に反対している。ただ、同国のサール外相は14日、仮に合意に至れば、連立政権内で多くの支持が得られるとの見方を示した。
ロイターによると、現在協議中の停戦案は第1段階として6週間の停戦期間を想定。ハマスが拘束する女性や子供など33人の解放と引き換えに、イスラエル側も収監中のパレスチナ人1000人を釈放する。
停戦交渉が大詰めを迎える中でも、イスラエルはガザへの攻撃を継続している。軍は15日、前日の作戦でガザ全域の50カ所以上を空爆したと発表した。
[時事通信社]
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