11年前に民事再生手続き=負債整理後、FX再開し損失拡大―三菱UFJ元行員窃盗・警視庁
三菱UFJ銀行の貸金庫から顧客の資産が盗まれた事件で、逮捕された元支店長代理、今村由香理容疑者(46)が警視庁の逮捕前の任意の調べに対し、「11年前に外国為替証拠金取引(FX取引)や競馬で700万円以上の損失を出し、民事再生手続きを受けた」と説明していたことが15日、捜査関係者への取材で分かった。
同容疑者は同手続きの約1年後にFX取引を再開したとみられ、警視庁捜査2課は、再び多額の損失を出し、消費者金融の借金返済などのため貸金庫の金品を盗むようになったとみて全容解明を進める。
捜査関係者によると、同容疑者は約15年前から競馬を始め、その後FX取引も始めた。損失が重なるなどして膨らんだ負債は700万円以上に達し、2013年8月に民事再生手続きを申し立て、同9月に負債の減額などが認められた。
同容疑者はFX取引をやめたものの、同手続きの約1年後に取引を再開し、負債が再び膨らみ始めた。20年4月以降は勤務先の支店で貸金庫の管理を一人で担うようになり、「消費者金融で借金し、貸金庫の金に手を付けるようになった」という趣旨の供述をしている。最終的な損失額はFX取引だけで少なくとも10億円に上るとみられる。
今村容疑者は24年9月下旬、練馬支店の貸金庫から顧客2人の金塊計約20キログラム(2億6000万円相当)を盗んだとして、窃盗容疑で逮捕された。
[時事通信社]
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