2025-01-12 17:11スポーツ

共栄学園、最後はエース=チーム一丸、悲願の日本一―高校バレー

第1セット、スパイクを決める共栄学園の秋本(左から2人目)=12日、東京体育館

 最後はやはりエースで主将の秋本だった。共栄学園が下北沢成徳との東京勢対決をストレートで制し、悲願の日本一に。勝利のスパイクを決め、チームメートと喜びを分かち合った秋本は「もう終わっちゃったのかなという感じ。実感が湧かない」。初々しく言った。
 今大会には東京都3位で滑り込みの出場。都予選の準決勝で敗れたのが下北沢成徳だった。
 堅守を起点に、2012年ロンドン五輪銅メダリストの大友愛さんの長女でもある秋本にボールを集めた。第2セット以降はそのエースが後衛の間に盛り返されたが、セッターの岩川は「美空(秋本)のいないローテで頑張ろう」と心に誓っていた。共に身長160センチ台の宇都木と木村も奮闘し、秋本は35得点とチームをけん引。因縁の相手に雪辱を果たした。
 裏方の頑張りも光った。今大会はベンチ外のメンバー2人が相手のデータを分析。ブロックとレシーブの配置に役立てた。
 前回は1回戦で敗退し、今季はチームとして初の全国大会だった。中村監督が「大会を通して3年生が成長した」と言えば、「みんなが喜んでいるのを見ていて、楽しかった」と秋本。チーム一丸で、センターコートに笑顔の花を咲かせた。
[時事通信社]

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