2025-01-11 20:54国際

台湾第2野党が大規模集会=前主席保釈へ圧力―台北

 【台北時事】台湾第2野党の民衆党は11日、収賄罪などで昨年12月に起訴された柯文哲前主席(党首)の保釈を求める大規模集会を台北市中心部で開き、同党発表で15万人が参加した。民衆党は頼清徳政権が政治的弾圧で柯氏を勾留したと主張しており、支持者の結束を誇示して政権に圧力をかける狙いがある。
 民衆党は、創設者である柯氏の率直な発言が若者らの人気を得て党勢を拡大。中国が敵視する与党・民進党と対中融和的な最大野党・国民党が立法院(国会)で単独過半数に届かない中、キャスチングボートを握って国民党と組み、政権と対立する。民衆党の黄国昌代理主席は集会で「独裁権威主義」などと政権批判を展開した。
 集会に参加した小学校教師の林雅恵さん(46)は、民衆党支持の理由について「第3勢力があれば、民進、国民両党をけん制できる」と説明。会社員の陳希さん(33)は「司法は不公正。柯氏を勾留したのはやり過ぎだ」と指摘した。
 柯氏は2022年までの台北市長時代、商業施設の容積率を上げる見返りに賄賂を受け取ったとされる。柯氏は否認し、今月10日に保釈を求め抗告した。 
[時事通信社]

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