米FRB副議長が辞任=規制担当、トランプ陣営圧力か
【ワシントン時事】米連邦準備制度理事会(FRB)のバー副議長(金融規制担当)は6日、2月28日にも副議長職を辞任すると発表した。FRB理事にはとどまる。バー氏は、規制強化の推進で中心的な役割を担っていた。トランプ次期政権は規制緩和を志向しており、米国の金融規制の方向性が大きく転換する可能性が高まった。
ワシントン・ポスト紙によると、次期政権関係者はバー氏を副議長から外すことを検討していた。バー氏は声明で、「金融規制担当の副議長職を巡る対立のリスクは混乱を招きかねない」と懸念。事実上「圧力」があったことを認めた。その上で、理事として「米国民に奉仕する方が一層有効だ」と指摘した。
FRBは「副議長の後任が決まるまで、主要な規制策定を再開しない」と言明した。バー氏の副議長職辞任により、次期政権下でのFRBの独立性を巡る懸念が一層強まりそうだ。トランプ次期大統領は現在の理事の中から、規制担当副議長を選ぶとみられる。
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