ハマス、ガザ人質「34人解放に同意」=イスラエル空爆で100人超死亡
【カイロ時事】パレスチナ自治区ガザでの停戦と人質解放を巡る間接交渉で、ガザのイスラム組織ハマスは5日、「イスラエル側の提示したリストに基づき、第1段階として34人の人質を解放することに同意した」と発表した。AFP通信などが報じた。停戦交渉はイスラエルとハマス双方の強硬姿勢で先行きを見通せない状況が続くが、ハマスとして一定の譲歩を示した格好だ。
ハマス幹部は、34人には女性や子供、高齢者が含まれると指摘。その上で、イスラエルが要求するそれぞれの人質の生死の確認には「1週間の平穏が必要」とし、ハマスに対する攻撃の停止を要求した。
ただ、ロイター通信によると、イスラエル首相府は依然としてハマスから解放予定の人質のリストを受け取っていないと表明した。
ガザ停戦を求めるトランプ次期米大統領の就任を今月20日に控える中、交渉は仲介国のカタールで3日に再開。妥結に向けた進展が得られるかが注目されている。イスラエルのカッツ国防相は4日、人質となっている女性兵士の親族に「人質解放への努力を続けている」と説明した。
ブリンケン米国務長官は6日、ガザ停戦を巡り「2週間以内にゴールラインを越えることを希望する」と述べた。
交渉の一方、ガザでのイスラエル軍の攻撃は続いている。軍は5日、過去2日間でテロに関連する標的100カ所以上を攻撃したと発表。ロイターは医療関係者の話として、先週末の空爆で105人が死亡したと報じた。米国務省はイスラエルに対し「民間人保護を徹底するため、国際法の順守のほか、多くのやるべきことがある」と注文を付けた。
[時事通信社]
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