2024-12-23 16:58World eye

ガザ北部に物資届けたトラック、2か月半で12台のみ NGO発表

【国連AFP=時事】国際NGOオックスファムは22日、過去2か月半でパレスチナ自治区ガザ北部に食料・水を届けたトラックはわずか12台にとどまったとし、包囲下にある地区で悪化する人道状況に警鐘を鳴らした。≪写真は資料写真≫
 オックスファムは22日までの物資輸送に関する報告で、「過去2か月半の間にガザ北部入りを許可された、食料・水を積んだトラックは34台のみだった。しかも、イスラエル軍による意図的な遅延工作と組織的な妨害により、飢えたパレスチナ民間人に支援物資を配布できたのはわずか12台にとどまった」と述べた。
 支援物資を配布できた事例でも、3件に関しては、避難所となっている学校に物資が届けられた数時間後、その場所が砲撃されたという。
 11月には、トラック11台から成る車列がガザ北部ジャバリアの待機地点でイスラエル軍に一時的に止められた際、積み荷の食料の一部が飢えた民間人に奪われた。目的地に向かう許可が下りた後も、車列は別の検問所で再び止められた。イスラエル兵は運転手らに対し、民間人が立ち入ることができない軍事区域に援助物資を降ろすよう強制したという。
 イスラム組織ハマスとの戦闘勃発(ぼっぱつ)以来、ハマス支配地区向けの援助を厳しく管理しているイスラエルは、支援団体には、大量の援助物資をさばき、配布する能力がないと主張している。【翻訳編集AFPBBNews】

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