2024-12-17 20:42政治

補正予算成立、総額13.9兆円=能登支援・物価高対策

 石破政権初の総合経済対策の裏付けとなる2024年度補正予算は17日の参院本会議で、自民党、公明党、日本維新の会、国民民主党などの賛成多数で可決、成立した。能登半島地震・豪雨の被災地支援や物価高対策を盛り込み、一般会計の歳出総額は13兆9433億円。
 石破茂首相は首相官邸で記者団に「与野党多くの協力で成立したのは非常にありがたい。なるべく丁寧な説明に努めたつもりだ」と語った。
 能登半島の復旧・復興では、なりわい支援や災害廃棄物処理の加速化を図る。物価高対策としてガソリン補助や冬季の電気・ガス料金負担軽減策も実行する。
 立憲民主党の主張を踏まえ、予備費から1000億円を能登半島の復旧・復興に充てる修正を衆院で実施。予算が修正を経て成立するのは1996年の当初予算以来28年ぶりで、補正では初めて。
 衆院で立民は、各種基金の積み増しを削除する修正も要求したが、与党は応じなかった。このため、立民は参院本会議でも修正後の補正予算に反対した。
 維新は、看板政策の教育無償化に関する協議に自民が応じたことを評価して賛成。国民民主は「年収103万円の壁」見直しを巡り178万円を目指して引き上げるとした自公幹事長との11日の合意を踏まえ、衆院段階に続いて賛成した。 
[時事通信社]

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