マイケル・ジャクソンさん未発表音源、元警官が偶然入手 米報道
【ロサンゼルスAFP=時事】米歌手の故マイケル・ジャクソンさんの未発表音源が米国で発見された。だが、一般公開されるチャンスはないかもしれない。≪写真は、シンガポールで「デンジャラス」ツアーでパフォーマンスを行った際のマイケル・ジャクソンさん≫
芸能誌ハリウッド・リポーターによると、音源を偶然手に入れたのは、カリフォルニア州の元ハイウエーパトロール警官で、現在は専業主夫をしているグレッグ・マスグローブさん。知人がバンナイズ市内で購入した倉庫の中からカセットテープなどを入手した。
この倉庫はかつて、故ホイットニー・ヒューストンさんやスティングさんとも仕事をしていた音楽プロデューサーのブライアン・ローレン氏のものだった。同氏の所在は、現在は分からなくなっている。
見つかったカセットテープとデジタルオーディオテープ(DAT)には、ジャクソンさんが1991年発売でグラミー賞にもノミネートされたアルバム「デンジャラス」をリリースする前に制作した未発表の12曲が含まれていた。
このうちの1曲は、「ドント・ビリーブ・イット(Don't Believe It)」と題されたもので、ジャクソンさんによる未成年者への性的暴行疑惑をテーマにしたものとみられている。
しかし、ジャクソンさんのファンには残念なことに、マスグローブさんが弁護士を通じて遺産管理団体に連絡したところ、同団体がジャクソンさんのすべての音源と作曲の著作権を所有しているため、公開はできないと伝えられたという。
同団体はその後、ハリウッド・リポーターに対し、最近発見された楽曲のマスター音源は保管しているとした上で、DATのコピーでは商業目的を含めて公開はできないと明言した。
一部のテープには、ジャクソンさんとローレン氏が楽曲や創作過程について話し合っているとみられる声が含まれている。
「マイケル・ジャクソンがしゃべっていて、冗談を言い合っている。その声を聴くのは、本当にすごいことだった」とマスグローブさんは語っている。
これらのテープは、オークションに出品する予定だという。【翻訳編集AFPBBNews】
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