巻き返し期す小林陵=体調不良響き序盤低調―スキージャンプ男子
【ロンドン時事】11月に開幕したノルディックスキー・ジャンプ男子のワールドカップ(W杯)で、通算32勝を誇る小林陵侑(チームROY)の低調が続いている。8日にポーランドのビスワで行われた第6戦の13位が、今季これまでの最高順位になっている。
日本のエースにとっては、開幕を前に風邪と腰痛に悩まされたことが大きく響いた。日本男子の作山憲斗ヘッドコーチは「そういうことが一回起きると、体のバランスが崩れてしまう」と指摘する。
作山コーチが「割といいジャンプだった」と振り返ったのが7日の第5戦、1回目のジャンプ。追い風もあって118メートルと距離が伸びなかったが、苦しい戦いの中で復調の兆しを見せた。
個人総合2位だった昨季も前半は2桁順位が何度もありながら、年末年始のジャンプ週間で2季ぶりの総合優勝。それをきっかけにぐっと調子を上げた。作山コーチは「今はちょっと悔しそうだが、いい薬。ジャンプ週間に向けていい材料だと思う」と期待を込める。
後輩の二階堂蓮(日本ビール)が自身初の表彰台を狙えそうな勢いであることが、刺激になっている様子。小林陵は「条件さえそろって、リズムに乗れれば」と巻き返しを狙っている。
[時事通信社]
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