金谷、総合力と勝負強さ=平田4勝も及ばず―男子ゴルフ
国内男子ゴルフツアーは1日に日本シリーズJTカップが閉幕し、今季の全24試合が終了した。2勝を挙げた26歳の金谷拓実が総合力の高さを見せつけ、初の賞金王に輝いた。
69.735だった平均ストロークや、飛距離とフェアウエーキープ率を合わせたトータルドライビングなどのタイトルを獲得。最終戦で3位に入ってそれまで賞金ランキング1位だった平田憲聖を逆転する勝負強さも光った。「夏場にあまり調子が良くなかったので自分を見詰め直し、力を発揮するには練習量が大事だと思った」と言う。より体調面に気を配るようになったことも終盤の好プレーにつながった。
昨季賞金王の中島啓太が欧州ツアーに主戦場を移して不在の中、同学年のライバルである平田は全試合に出場して4勝を挙げ、予選落ちは一度もなかった。「1年を通して、いいも悪いも経験できてよかった」と振り返る。金谷は「彼がツアーを引っ張ってくれた」と話し、2年ぶりの優勝を含む2勝を挙げた石川遼も「今年の憲聖は頭一つ抜けたプレーをしていた」と称賛した。
43歳の岩田寛は6月に日本ツアー選手権森ビルカップでメジャー初制覇を果たすなど、自身初の年間2勝と存在感を示した。25歳の清水大成は初優勝に迫り、平均パットとバーディー率は年間トップ。来季以降の飛躍を予感させた。
金谷は来季、海外を主戦場とする見通し。前年の賞金王が不在となる状況が続く中、選手会長の谷原秀人は「名前がない選手もいきなり出てくる時代。そこに注目して見ると楽しいと思う」と見どころを語った。
[時事通信社]
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