求人1.25倍、2カ月連続上昇=失業率は2.5%に悪化―10月
厚生労働省が29日発表した10月の有効求人倍率(季節調整値)は1.25倍と、前月比0.01ポイント上昇した。上昇は2カ月連続。賃上げや待遇の改善を背景に求職者が減った上、人手不足で企業の求人数は増えた。
有効求人倍率は、ハローワークで職を求める1人に対し何人分の求人があるかを示す。有効求職者数は0.7%減の191万人、有効求人数は0.2%増の239万人だった。
都道府県別の有効求人倍率は、就業地別で見ると福井県の1.94倍が最も高く、北海道と大阪府の1.06倍が最も低かった。
総務省が同日発表した10月の労働力調査によると、完全失業率(同)は0.1ポイント上昇の2.5%。3カ月ぶりに悪化した。
完全失業率は、完全失業者数を労働力人口で割って算出。完全失業者数は171万人と前月から3万人増えた。「定年または雇用契約の満了」の増加が主因。就業者数は16万人増の6798万人だった。
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