鈴木、悔しさあらわ=日本歴代5位の好記録にも―陸上
23日に東京・八王子市上柚木公園陸上競技場で行われた陸上の八王子ロングディスタンスで、鈴木芽吹(トヨタ自動車)が男子1万メートルで日本歴代5位の27分20秒33をマークした。自己記録を6秒余り縮めたが、「26分台を出すつもりで来た。ちょっとベストを更新するタイムでは出た意味がなかった」と悔しさをあらわにした。
静岡県出身の23歳。強豪駒大の主将として臨んだ今年1月の箱根駅伝では、各校のエースが集う「花の2区」で区間2位。卒業後も駒大を拠点に、大八木弘明総監督の指導を受け続けている。
日本記録(27分9秒80)を上回る27分切りを目指したレース。途中でペースメーカーの前に出ると、トラック内側のウエーブライトを目安に外国人選手の集団を引っ張った。「ラスト2000までは余裕があったが、引っ張るきつさはあった」。ラストスパートで後れを取り、8組4着にとどまった。
経験したことのないハイペースだったが、「怖さはなくなったし、5000でも余裕度はあった。そういう希望は見えている」。5000メートル、1万メートルの2種目で来年9月の世界選手権東京大会を狙うまな弟子を、大八木氏は「前より力が付いた」と評価する。
来年元日の全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)でトヨタ自動車は連覇が懸かる。世界を目指すルーキーは「恩返しをするという強い気持ちを持って走りたい」とチームへの貢献を誓った。
[時事通信社]
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