危険運転、懲役12年求刑=時速194キロ「常軌逸した」―大分地裁
大分市で2021年、時速約194キロで乗用車を運転し、死亡事故を起こしたとして自動車運転処罰法違反(危険運転致死)罪に問われた当時19歳の被告の男(23)の裁判員裁判の公判が15日、大分地裁(辛島靖崇裁判長)であった。検察側は「常軌を逸した高速度による危険極まりない運転」として、懲役12年を求刑し、結審した。判決は28日。
検察側は論告で、時速約194キロで走行した場合、道路の状態などから車体が大きく揺れ、ハンドルやブレーキ操作を誤る恐れが高まると指摘。エンジン音や加速感などを体感するためとの動機について「極めて身勝手、自己中心的」とし、遺族の処罰感情も強いと主張した。
弁護側は最終弁論で、「被告は車を道路に沿って直進走行できていた」などと反論し、現行法の解釈では危険運転致死罪の適用はできないと訴えた。
被告は最終陳述で被害者、遺族に対し「後悔の気持ちでいっぱい。本当に申し訳ありません」と謝罪した。
大分地検は当初、過失運転致死罪で在宅起訴したが、遺族らの署名活動を受け、より法定刑が重い危険運転致死罪への訴因変更を請求した。
起訴状によると、被告は21年2月9日夜、法定速度が60キロの大分県道交差点を時速約194キロで直進し、対向車線を右折しようとした車に衝突。右折車を運転していた会社員の小柳憲さん=当時(50)=を死亡させたとされる。
[時事通信社]
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