名門の振る舞い、後味悪く=レアル勢がバロンドール欠席―欧州サッカー
【パリ時事】サッカーの世界的名門レアル・マドリード(スペイン)の「ボイコット」が物議を醸している。専門誌フランス・フットボールが選定する2023~24年シーズン最優秀選手「バロンドール」の式典が28日、パリで行われたが、同クラブ所属選手らがそろって姿を見せなかった。
男子部門の最有力候補に挙がったビニシウス(ブラジル)の落選が事前に判明し、クラブが出席辞退を表明。選出方法に疑問を呈し、AFP通信によると、関係者は「レアル・マドリードに敬意を示していないのは明らかだ。そのような場所に行くことはできない」と語った。
結局、ビニシウスは2位、同僚のベリンガム(イングランド)も3位にとどまった。昨季の欧州チャンピオンズリーグ(CL)で史上最多を更新する15度目の制覇を遂げたレアルは、男子の最優秀クラブに選ばれ、最優秀監督にアンチェロッティ氏が選出されたが、誰も登壇しなかった。
バロンドールの男子はロドリ(マンチェスター・シティー)がスペイン選手として64年ぶりに手にし、女子部門も同国代表のボンマティ(バルセロナ)が2年連続で受賞。スペイン・サッカー界にとっては喜ばしい夜となったが、名門クラブの振る舞いは後味の悪さを残した。
授賞式後の会見でロドリは、レアル勢の欠席について「彼らには彼らの決断がある。彼らは理由があってここに来たくなかった」と多くを語ることはなかった。
[時事通信社]
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