西田、決意と危機感=SVリーグを契機に―バレーボール
バレーボールの国内トップリーグとして新たに始まったSVリーグ。パリ五輪男子代表の西田有志(大阪B)は、人気拡大の「ラストチャンス」と捉えている。代表人気や選手個人のファンに支えられた現状から脱却し「バレー全体がよりフォーカスされる環境にしたい」と意気込む。
2018年に日本代表に初選出され、主力に定着。4位に入った19年ワールドカップ、29年ぶりに8強入りした21年東京五輪など、節目でバレー人気の高まりを感じてきたが、国内のVリーグに波及しない状況へのもどかしさもあった。
日本男子の近年の躍進やパリ五輪の激戦で再び注目が集まり、11日に大阪Bがサントリーを下したSVリーグの開幕戦は地上波で生中継。「夢がある」と感じてきた野球やサッカーなどのメジャースポーツに「片足を突っ込み始めている」との感触を得ている。勢いを持続する必要性を強調し、「一人ひとりが危機感を持ちながら、自分ならではのブランディングをすることが大事」。
SVリーグでは、同時にコートに立てる外国人選手が増えた。豪快な強打を放つ大柄な助っ人が日本選手と連係しながら献身的なプレーも見せ、「海外のチームなら落ちているボールもたくさんある」。迫力のある長いラリーが続く日本ならではのバレーボールの面白さを発信したい考えだ。
パリ五輪の準々決勝でイタリアに惜敗した後、「(ロサンゼルス五輪までの)4年の中で数年は代表を休む」と話していた。「世界一のオポジット」を目指す24歳。SVリーグで腕を磨きながら、バレー界を盛り上げていく。
[時事通信社]
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