実行役2人乗せ現場へ=逮捕の男、「SNSで応募」―横浜緊縛強殺
横浜市青葉区の住宅で住人の後藤寛治さん(75)が手足を縛られ死亡しているのが見つかった事件で、強盗殺人容疑で逮捕された自称個人事業主、宝田真月容疑者(22)が自家用車に他の実行役2人を乗せ、事件現場へ向かったことが20日、捜査関係者への取材で分かった。
同容疑者は、自身を含め事件に3人が関わった旨を認めているが、「税金を数十万円滞納し、短期間で稼げるSNSのバイトに応募した」と供述していることも新たに判明。「途中で犯罪に加担していると気付いたが、指示役からの仕返しや家族に危害が加えられるかもしれないと考えると断れなかった」とも話しているという。
神奈川県警は指示役らの特定を急ぐとともに、「闇バイト」を実行役とした首都圏での連続強盗事件への関与を調べる。宝田容疑者は同日、送検された。
捜査関係者によると、宝田容疑者は所有する黒色のワンボックスカーで事件現場に向かう途中、他の2人と合流したという。秘匿性の高い通信アプリで指示役と連絡を取り、2人と面識はなかったとみられる。
事件を巡っては、千葉県市川市で17日未明に発生した強盗致傷事件に絡んで逮捕された藤井柊容疑者(26)の指紋が、後藤さん宅から見つかっている。神奈川県警は、藤井容疑者も横浜市の事件の実行役の1人とみている。
後藤さんは16日午前、青葉区鉄町の自宅脱衣所で手足を縛られた状態で見つかった。上半身を中心に鈍器や拳で殴られたような傷が複数あり、自宅からは現金約20万円のほかネックレスなども無くなっていた。
[時事通信社]
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