2024-10-18 11:18

「夏目漱石」名乗り指示か=複数事件で同一アカウント名―連続強盗

 首都圏で相次ぎ発生した強盗事件で、実行役らが秘匿性の高い通信アプリで、「夏目漱石」などを名乗るアカウントから指示を受けていたことが18日、捜査関係者への取材で分かった。
 警視庁と埼玉、千葉、神奈川各県警は同日、合同捜査本部を設置し、指示系統の解明を急ぐ。
 捜査関係者によると、一連の事件で逮捕された実行役らのスマートフォンを解析したところ、通信アプリ「シグナル」の複数アカウント名から指示を受けたことが判明した。
 複数の事件で同一のアカウント名から指示されており、9月28日に東京都練馬区の住宅で起きた強盗致傷事件や、10月1日に埼玉県所沢市の住宅で起きた事件では、指示役は「夏目漱石」を名乗っていた。9月30日の東京都国分寺市の事件も、同一の指示役が関与したとみられている。
 ほかに「赤西」などのアカウント名から指示が出されていたケースも確認されたという。 
 首都圏の4都県では8月末以降、強盗事件が10件以上相次いでいる。複数の男が住宅に押し入り、住人を緊縛して金品を奪うなど手口が似ており、逮捕された実行役らの多くが「闇バイトに応募した」という趣旨の供述をしている。警察当局は匿名・流動型犯罪グループが関与したとみて、実態解明を進めている。
[時事通信社]

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