2024-10-16 17:22World eye

ヒューマノイドによるアート、初めて競売に 「AIの父」肖像画

【ロンドンAFP=時事】人工知能(AI)を用いたヒューマノイド(人間型ロボット)が描いた絵画が来月、ロンドンで初めて競売に出品される。競売大手サザビーズが16日発表した。≪写真は自らが描いた作品の前に立つヒューマノイド〈人間型ロボットロボット〉の「Ai-Da」。ロンドン・デザイン・ビエンナーレで≫
 出品されるのは、「Ai-Da」と呼ばれるヒューマノイドが描いた作品で、題名は「AIの神(AI God)」。現代コンピュータ科学の父の一人と称される英国の数学者アラン・チューリングの肖像画だという。落札価格は10万~15万ポンド(約1900万~2900万円)と予想されている。
 「Ai-Da」は人間の女性に似せて製作されたロボットで、動作にはAIアルゴリズムが用いられ、目にはカメラ、手には義肢のバイオニックハンドを備えている。「Ai-Daロボット」スタジオの創設者でギャラリーオーナーでもあるエイダン・メラー氏が、英オックスフォード大学、バーミンガム大学の専門家らの協力を得て完成した。
 メラー氏によると「Ai-Da」が描いた肖像画では、チューリングが、1950年代の段階ですでに警告していた「AIの管理において直面するだろう困難」が表現されている。
 2022年には、英国の野外音楽フェス「グラストンベリー・フェスティバル」に出演したビリー・アイリッシュさん、ダイアナ・ロスさん、ケンドリック・ラマーさん、ポール・マッカートニーさんらの肖像画を描いている。【翻訳編集AFPBBNews】

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