岩田、2年前の悔しさ糧に=成長示しTKO勝利―ボクシング世界戦
2年前の悔しさを晴らすような痛快なTKO勝ちで、岩田が念願のベルトを手にした。「結果が出せてほっとしている」。砂をかむような戦いで敗れた世界初挑戦から、成長した姿を見せた。
フックを振り回す好戦的なノリエガに対し、ジャブを突くなどして冷静に対処した。決着は3回。踏み込んだ相手が前傾姿勢になったところに右アッパーを合わせ、ダウンを奪う。セコンドからの「行け」の指示を受けて追撃。残りは10秒ほどだったが、終了間際に右ボディー、続けて左フックを打ち込んで倒した。
強打が特長だが、その武器に頼り過ぎるところが欠点だった。2年前の世界戦では、王者ゴンサレス(プエルトリコ)の老練な試合運びの前に持ち味を発揮できず、0―3の判定負け。再起してからは「自分ができないことをできるように一生懸命やってきた」。相手との駆け引きや、試合の組み立てを意識して戦った。
「きょう勝てなかったら最後のつもりでリングに上がった。またボクシングができることをうれしく思う」と岩田。リング上のインタビューで、12日にIBF王座を獲得した矢吹正道の名を挙げて統一戦を求めた。
[時事通信社]
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