トランプ氏、自動車産業に「さらなる保護」=中国車対策で支持訴え―米大統領選
【ワシントン時事】米大統領選の共和党候補、トランプ前大統領は10日、中西部ミシガン州デトロイトで演説し「自動車産業を含む国家の利益になる重要産業を対象に、さらなる保護策を実施する」と表明した。メキシコで製造された中国車について、高関税導入で輸入を阻止すると改めて強調し、有権者に支持を訴えた。
ミシガン州は、民主党候補のハリス副大統領とトランプ氏の支持率が拮抗(きっこう)する激戦州の一つ。製造業保護の姿勢を打ち出すことで、労働者票を取り込みたい考えだ。
トランプ氏は「中国はメキシコに巨大な自動車工場を建設し、米国で売ろうとしている」と指摘。安価な中国車が流入すれば、自動車産業が集積するミシガン州などは「すべて破壊される」と語った。
その上で、メキシコ製の中国車に「100%、200%、1000%の関税を課し、米国で売れないようにする」と説明。2026年に予定されている貿易協定「米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)」の見直しで、中国車対策を講じると明言した。
[時事通信社]
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