2024-10-10 18:41

参院岩手補選がスタート=衆院選と同日投開票、立民攻勢

 衆院選と並んで石破茂首相(自民党総裁)にとり初めての国政選挙となる参院岩手選挙区補欠選挙が10日、告示された。自民に所属していた広瀬めぐみ前議員が「政治とカネ」の問題に絡んで辞職したことに伴う。同党は派閥裏金事件も踏まえて候補擁立を断念。立憲民主党は政権を厳しく追及する方針だ。
 投開票は衆院選、参院岩手補選とも27日。衆院選は15日公示で、補選が一足早くスタートした。
 補選には参政党新人の吉田利也氏(48)、諸派新人の小田々豊氏(69)、諸派新人の松島弘典氏(67)、立民元職の木戸口英司氏(61)、無所属新人の田中亜弓氏(53)の5人が立候補を届け出た。 
 岩手を地盤とする立民の小沢一郎総合選対本部長代行は盛岡市で街頭演説し、「自民の腐敗した政治を終わらせるには、野党が過半数を取る(衆院)選挙にしなければならない」と指摘。主要野党による共闘態勢を全国規模で築きたいとの考えを示した。
 首相は「納得と共感の政治」を掲げる。林芳正官房長官は記者会見でこれに触れ、「選挙を通じ国民の意見に耳を傾けたい」と述べた。
 広瀬前議員は2022年参院選で木戸口氏を破って初当選。今年8月、公設秘書給与を国からだまし取ったとして、東京地検特捜部に詐欺罪で在宅起訴された。これに先立って自民を離党し、議員辞職した。
[時事通信社]

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