ハリス氏、メディア露出増やす=最終盤に票掘り起こし―米大統領選
【ワシントン時事】米大統領選で民主党のハリス副大統領(59)が、メディアへの露出を増やしている。これまで消極的だった主要局のインタビューに加え、政治に関心の薄い有権者を意識しポッドキャストやテレビのバラエティー番組にも出演。投票まで1カ月を切った最終盤に入り、あの手この手で票の掘り起こしを狙う。
7日放送のCBSテレビのインタビューで、ハリス氏は2020年大統領選に立候補した時と現在で移民やエネルギー政策に関する立場を変えたことについて問われ、「国民は合意形成のために妥協できる指導者を求めている」と説明。守りに徹した。
一方、6日公開の人気ポッドキャスト番組「コール・ハー・ダディー」では、人工妊娠中絶の権利や女性の経済的自立に関し、より自由に信念を語った。同番組の視聴者は女性が70%、35歳未満が76%を占め、ハリス氏が獲得を目指す若い女性有権者を意識したもようだ。
共和党のトランプ前大統領(78)も、保守系のテレビ局やポッドキャストで頻繁にインタビューに応じている。形式は多様ながら、両候補とも自身に友好的なメディアへの出演が中心で、両極化時代を反映したPR戦略と言えそうだ。
[時事通信社]
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