在日米軍の新トップ就任=司令部再編で部隊指揮権
在日米軍の司令官交代式が8日、横田基地(東京都福生市など)で行われ、スティーブン・ジョスト空軍中将が新司令官に就任した。在日米軍司令部を「統合軍司令部」に改称して格上げし、部隊指揮権の一部を付与する再編計画の立案、履行を担う。
在日米軍司令官は、第5空軍司令官も兼務する。ジョスト氏は交代式で「私の持つあらゆる能力と権限を用い、米日同盟を日々一段と強化する」と述べた。式典に出席したインド太平洋軍のパパロ司令官は、再編について「在日米軍の発足以来最も重大な変革であり、過去70年の同盟の軍事協力で最も力強い前進の一つになる」と強調した。
日本側が陸海空3自衛隊を一元指揮する「統合作戦司令部」を創設する方針であることを踏まえ、米軍は指揮統制面で自衛隊との連携を強める。具体的には、指揮・作戦立案といった部隊運用権限の一部を統合軍司令部に与える方針だ。
ジョスト氏は戦闘機パイロット出身。米軍内でステルス戦闘機F35導入の実務に当たり、韓国西岸の群山空軍基地や空軍三沢基地(青森県三沢市)での勤務経験もある。2021年から在日米軍司令官を務めたラップ中将は退役する。
[時事通信社]
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