競合アプリストア容認を命令=グーグルに事業転換圧力―米裁判所
【シリコンバレー時事】米カリフォルニア州の連邦地裁は7日、米グーグルに対し、競合のアプリストアを容認するよう命じた。同社が反トラスト法(独占禁止法)に違反しているとした地裁陪審の昨年の評決を受け、具体的な是正策を提示した。グーグルはこれを不服とし、控訴する方針を示した。
グーグルは、自社のアプリストア「グーグルプレイ」を通じ、ゲームなどのアプリを配信する開発者から、販売に応じて手数料を徴収してきた。競合の参入を促す今回の命令で、グーグルは事業構造の転換を迫られる恐れがある。
命令では、グーグルが対価を支払い、アプリ開発者にグーグルプレイで独占的に配信させたり、スマートフォンメーカーに競合のアプリストアをインストールさせないようにしたりすることを禁止。命令は11月1日から3年間効力を持ち、この間に是正策を講じることを義務付ける。
グーグルプレイ上で、競合のアプリストアを配信することを認めるようにも命じた。アプリ開発者が、グーグル以外の決済サービスを消費者に案内できるようにすることも求めている。
[時事通信社]
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