ねじ伏せたダルビッシュ=大谷にも「完勝」―米大リーグ
ダルビッシュがドジャース打線をねじ伏せた。二回に連打と四球で無死満塁のピンチを迎えるも、失点は犠飛による1点のみ。一回には左翼のプロファーがフェンスを越えた本塁打性の打球を好捕。四回は右翼のタティスが右中間の大飛球をランニングキャッチと、味方の好守にも救われ、淡々と投げ続けた。
アクシデントには冷静に対応した。七回、外野席から物が投げ込まれ、マウンドに上がったところで試合が10分余り中断。経験したことのない事態だったが、ベテランらしく落ち着きを失わなかった。再開後、先頭に四球を与えたものの、後続を断った。7回1失点でポストシーズン通算5勝目。田中将大(楽天)がヤンキース時代にマークした数字に並んだ。
大谷とは一回、三回、六回と3度対戦。スライダーで空振り三振、スプリットで一ゴロ、カーブで投ゴロと完璧に抑え込んだ。多彩な球種をストライクゾーンに投げ込んだだけでなく「反応を見ながらセットに入ってから長くボールを持ったり、足を上げる時間を変えたりした」と説明した。
もっとも「1番から9番まで、一球一球集中することを考えていた」。大谷を特に意識しなかったからこそ生まれた好投。1勝1敗のタイに戻す貴重な勝利をチームにもたらした。(ロサンゼルス時事)
[時事通信社]
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