2024-10-04 19:40政治

「スカスカ」「味ないガム」=野党、石破首相演説を酷評

 石破茂首相が4日に行った就任後初の所信表明演説に対し、野党は「まれに見るスカスカだ」(立憲民主党の野田佳彦代表)などと酷評した。衆院選(15日公示、27日投開票)を目前に対決姿勢を鮮明にしており、週明け7、8両日の各党代表質問で、首相の政治姿勢を厳しく追及する方針だ。
 野田氏は、首相が自民党総裁選で訴えた「アジア版NATO(北大西洋条約機構)」創設や選択的夫婦別姓の実現などが盛り込まれていないと指摘。「総裁選で言ったことは全部なし、になったのか。言えないことを言うな、軽々しく」と批判した。国会内で記者団の質問に答えた。
 日本維新の会の馬場伸幸代表も記者会見で「首相の国民的人気は国民側に立った発言が共感を得ていたからだ」と分析。「立場が変わった瞬間に、総裁選中の発言が雲散霧消していくのでは信頼は地に落ちる」と強調した。
 共産党の田村智子委員長は「中身のなさに驚いた」と話し、国民民主党の玉木雄一郎代表も「石破カラーが脱色されて無味乾燥。かんでも味がしないガムのようだ」と皮肉った。 
[時事通信社]

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