外交、移民で激しい応酬=米副大統領候補が直接対決―互いに決定打欠く
【ニューヨーク時事】11月5日の米大統領選を控え、民主党のウォルズ・ミネソタ州知事(60)、共和党のバンス上院議員(40)の両副大統領候補によるテレビ討論会が1日夜(日本時間2日午前)、ニューヨークで開かれた。両氏は外交や移民対策、経済などを巡って激しい応酬を繰り広げた。
両陣営による最後の直接対決とあって、両氏とも失言回避に集中し、冷静に議論を重ねた。それぞれ大統領候補である民主党のハリス副大統領、共和党のトランプ前大統領の擁護に努め、互いを批判しながらも決定打を欠く展開となった。
終了後のCBSテレビの緊急世論調査では、「勝者」をバンス氏とする回答が42%、ウォルズ氏は41%で、ほぼ互角だった。
討論会は、イランによるイスラエルへのミサイル攻撃を受けて、外交政策から始まった。ウォルズ氏は迎撃に米軍が加わったことを挙げ、「われわれにはハリス氏が示したような安定した指導力が必要だ」と強調。これに対しバンス氏は、「トランプ氏が世界に安定をもたらしたのを忘れてはならない」と主張した。
移民対策を巡っては、トランプ氏が中西部オハイオ州スプリングフィールドで「移民が住民のペットを食べている」と虚偽の情報を広める中、ウォルズ氏が「問題を解決しようとしていない」と共和党陣営を非難。バンス氏は「ハリス氏が国境を開放したせいで、学校や病院は移民であふれかえり、市民の生活は台無しになった」と反論した。
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