打撃と走塁、最高レベルで兼備=米アナリスト、大谷は「全てで進化」―大リーグ
米大リーグで史上初のシーズン「50本塁打、50盗塁」を達成し、最終的に「54―59」まで数字を伸ばしたドジャースの大谷。今季は持ち前の長打力に磨きがかかると同時に、走力もエリート級であることを示した。大リーグ公式サイトでデータ分析を担当するデービッド・アドラー氏は「全てで進化した。パワーとスピードを史上最高レベルで兼ね備えたシーズン。大谷が進化することに驚きはないが、さらなる高みに登った印象だ」と語った。
今季は59盗塁と、昨季の20盗塁から約3倍に増加した。アドラー氏は「スプリントスピードは大きく変わらない。目を見張るのは(出塁時の)リードが昨季より1フィート(約30センチ)大きくなったこと」と指摘。「投手が投球動作に入った際のリードが昨季は13.3フィート(約4メートル5センチ)だったが、今季は14.3フィート(約4メートル35センチ)。明らかに盗塁を増やそうという意識の変化がみられる」と分析した。
打撃でも54本塁打、130打点で2冠が確実なほか、打率など各部門で上位の数字を残した。昨年9月に受けた右肘手術からのリハビリが進む中、「シーズンが進むにつれてスイングスピードが速くなった」ことが認められるという。またアドラー氏は、「より速いスイングで、どれだけバットの芯で球を捉えたか」を表す新指標「ブラスト」に着目。9月29日時点で大谷の「ブラスト」はメジャー最多の205スイングで、「全スイングの約18%がブラスト。ナ・リーグで最も危険なスイングであることを示している」と述べた。
今季の平均打球速度は95.8マイル(約154キロ)で昨季の94.4マイル(約152キロ)を上回り、メジャー7年目で自己最高だった。「打者としての完成形に近づいている」とアドラー氏。走打両面で一層進化した大谷の姿は、数多くの大リーガーのデータと向き合ってきた専門家もうならせている。 (ニューヨーク時事)
[時事通信社]
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