袴田さん無罪判決受け集会=姉「再審法改正を」―東京
1966年に静岡県で一家4人が殺害された事件で死刑が確定した袴田巌さん(88)の再審無罪判決を受け、日弁連などは28日、東京都内で市民集会を開いた。登壇した袴田さんの姉ひで子さん(91)は「弟が47年7カ月拘置所に入っていたことを何らかの形にしないと、私も思い残すことになる。ぜひ再審法を改正してほしい」と話した。
弁護団の小川秀世事務局長は「再審開始決定から長過ぎた無罪判決だったが、とてもうれしく思う」と報告。袴田さんの体の衰えに触れ、「あと1年、2年と審理が続くと、頑張れるか心配だ。検察官には控訴をやめてもらいたい」と訴えた。
「狭山事件」で無期懲役確定後に仮釈放された石川一雄さん(85)=再審請求中=も登壇した。収監先の東京拘置所で袴田さんと交流があったという石川さんは「次は私の番。無罪を勝ち取ったら一緒に日本全国を歩きたい」と語った。
日弁連によると、集会にはオンラインを含めて約350人が参加した。
[時事通信社]
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