2024-09-26 19:45社会

死亡の船長を書類送検＝知床事故、業過致死疑い―海保

「ＫＡＺＵ　Ⅰ（カズワン）」船首甲板部のハッチ＝２０２２年４月、運輸安全委員会提供

　北海道・知床半島沖で２０２２年４月、２６人が乗った観光船「ＫＡＺＵ　I（カズワン）」が沈没した事故で、第１管区海上保安本部（小樽市）は２６日、業務上過失致死容疑などで、死亡した豊田徳幸船長＝当時（５４）＝を容疑者死亡のまま書類送検した。
　送検容疑は２２年４月２３日、カズワンで知床半島往復コースを運航する際、船長として同船と乗客乗員の安全を確保する義務があったのに怠り、船を沈没させ、乗客と甲板員計２５人を死亡させた疑い。
　１管によると、豊田船長は出航前に船体を検査する義務があったが怠り、沈没原因となったハッチの不具合を見逃した。また、出航や航行継続の中止を判断する義務を果たさなかった。その結果、高波がハッチ開口部から船内に流入し、沈没したと結論付けた。　
［時事通信社］

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