2024-09-23 19:33

坂本、感謝の思いで決勝打=3年ぶりAクラス決めM4―プロ野球・巨人

 零封負けを喫した前日の借りを返すかのような一打だった。巨人の坂本が七回に代打で登場し、投手戦の均衡を破る右前適時打。これが決勝打となって1―0の勝利をもぎ取り、優勝マジックを4に減らした。
 吉川、岡本和の連打で築いた無死一、三塁の絶好機。坂本は2ボール2ストライクから外角の直球に逆らわずに合わせ、逆方向へ殊勲打を運んだ。「何とかバットに当てて、何か起きてくれと思いながら。最後は気持ちで打った」
 2位阪神との2連戦。1戦目で坂本は、1死満塁で二飛に倒れるなど、3度の得点機で凡退した。「きのうの打席は多分、一生忘れられないと思う」。この日はベンチスタート。好機を築いてくれた仲間、代打で送ってくれた阿部監督に「感謝の気持ちを持ちながら、何とかしないといけないなと。その一心だった」と胸の内を明かした。
 監督は優勝争いの佳境で、経験豊富なベテランの力を頼りにしてきた。「修羅場をくぐってきた人たちなので、信じて使っている」。35歳の生え抜きが期待に応え、3年ぶりのAクラスを確定。リーグ制覇へさらに一歩前進した。
[時事通信社]

最新ニュース

写真特集

最新動画