2024-09-22 22:46スポーツ

才木、ピンチで直球勝負=阪神が天王山初戦を制す―プロ野球

6回、無死満塁のピンチを切り抜け、喜ぶ阪神先発の才木=22日、甲子園

 我慢強くゼロを並べていた阪神の才木に絶体絶命のピンチが訪れた。六回先頭の浅野に二塁打を浴び、さらに2四球を与えて無死満塁。そんな場面でも「思い切っていった」。後続の3人に対して全て直球勝負。計4球でいずれも飛球に打ち取り、マウンドで雄たけびを上げた。
 首位巨人と2ゲーム差で迎えた最後の直接対決2連戦。その初戦を託され、「投げている時はどきどきする場面もあったが、いつも通り」と無心で腕を振った。再三のピンチをしのぎ、7回無失点の力投。「1点もやれない試合で勝ち切れたのは、すごくでかい」と一息ついた。
 打線は少ない好機を物にした。三回2死一、三塁で中野が右前打。「自分で適時打を打つという気持ちで打席に入った」。今季14勝を挙げている難敵の菅野から、虎の子の1点をもぎ取った。
 8月を終えた時点で4.5ゲーム差あった首位との差は、1まで縮まった。「残り(試合)は少ないが、一戦一戦勝ちを拾っていくだけ」とは岡田監督。逆転優勝へ望みをつなぎ、残り6試合に全力を尽くす。 
[時事通信社]

3回、先制適時打を放つ阪神の中野=22日、甲子園
ヒーローインタビューでポーズを取る阪神の才木(左)と中野=22日、甲子園

最新ニュース

写真特集

最新動画